翔×薫×翔です。
中途半端ですが気分は
R18なので注意してください






「ふっ…馬っ、鹿…しつこい…」

ぐちゅり

と鳴る結合部。
吐き出したもので滑る体。
汗で湿った布団

そして

「…っ…く、いい加、減…」

薫の赤い目が涙で揺らぐ瞬間が好きだ。

普段絶対に泣かないこの兄貴から弱音が出る瞬間が好き。

我慢仕切れなくて布団にしがみつく体を引き寄せて押さえつけるのが好き。

何度も何度も
何度も何度も、
鳴かせて余裕面を崩してやるのがが一番の楽しみだったりする


「薫まだ余裕そうじゃん」
「ふっざけんなっ何回す…っ…あぁっ」

上に跨がり動く体を下から突き上げ、両手を引いて体を沈ませれば引き攣る喉元。
弱音を吐かない難儀なプライドをもつ兄の
その反応を確認しながら翔はクツクツと喉で笑いを押し殺した

「ぁっ、っ!あぁっ」

そして耳に響く弱くかすれた声色に酷く興奮した……。






「……回数を減らすか、上下変われ」

情事を終えると必ず言われる一言

「あ〜どっちも無理。減らすと満足しねぇし、薫が上だとムカつくんだよ」

ムカつく…訂正、下なんてプライドが許さない!なんだけど、薫には言わない。

「大体薫が上だとすぐで終わるからヤッた気にならねぇし」

…ある意味えげつないから疲れるんだ…これも薫には言わないけど。
薫は俺が嫌だと言えば無理強いはしない。
だから対外俺が上なんだけど…なんだかんだで仕方ないみたいに受けるから、
俺がガキ扱い受けてるみたいで釈然とは仕切れない…

「ならせめて、ヤる時は酒を口にするな。」
「?」

「酒が入ると扱いが乱暴になるんだよ」

…キスもまずいしな…
なんて馬鹿にしたように付け加えて薫が布団に潜り込んだ。


(…さけ?…)


そういえば薫が酒を飲んでる所を見たことがない。
味が嫌いといいながら紅茶かコーヒーばかりを口にする・・。



「…まずい、ねぇ?」


まさか酒にめっぽう強い自分の双子の兄がまったく飲めないなんてことはないだろうが、
対外は『俺まで飲んだら誰が収集つけるんだ?』
といいつつ断固として飲まない

あ〜駄目だ、何で飲まないのか?とか、飲んだらどうなるんだ?とかめちゃくちゃ気になってきた・・。
一度気になると答えを知りたいのが世の常ってもんだろ?


悪い癖だとは思っているのだが翌日、ちょっとした悪戯を仕掛けてみた。
名づけて

「薫に無理やり飲ませちまおう作戦!」

ん?ネーミングセンスがねぇ?
薫みたいなこと言うんじゃねぇよ・・。






朝決まって飲むのはブラックコーヒー。
低血圧の薫が目を覚ますのに、濃いものを毎日飲んでいるとアホ執事言っていた。

そのコーヒーにアルコール度数の高い酒を適量にドボッと入れておいた。

ん?効果音からして適量以上だろって?
いいんだよ。寝起きの薫はボケてて嗅覚なんて働いてないだろうしな。

それを知らずにいつものように一気に流し込む薫は
コップに口を付けたまま眉を潜める。
その心底嫌そうな顔に、してやったと思っていれば

思わぬ展開が待っていた








「いっ、うぁぁ馬鹿!何すんだ!もう学校っ」


ダンっとカップを机に乗せたかと思えば
ツカツカと足早にやってきて手を強引に掴まれる。
驚きにされるがままに、ソファーへと投げ飛ばされて頭を強打するもすぐに覆いかぶさってきた薫に
瞬きを繰り返した。

「・・・・」

無言で俺を見下ろす薫にヘラっと愛想笑い。

「どうした?カオちゃ〜ん」

「・・・・」

「カオ?・・っつ!」

返事を返さない薫を不思議に思い、体を起こそうとソファーに肘を付けば
股間へと掛かる軽い圧迫感。
思わずそこを目で追えば、薫の膝が押し付けられている。

な!マジ?

薫からこんなことをしてくることなんて稀だ。
グリっと動かされた膝に、自身が押しつぶされビクっと体がしなった。

「うっ、ぁ、あ、やめ!!」

グリグリと断続的に動かされれば、背が弓なりになるのを自分の意思では止められなかった。

必死で薫の肩を押し離そうとするも、
いつもは抵抗するとすぐやめる薫が離れない。

痛みと逃げれない快楽に涙が滲む目で薫を見上げれば
ペロリと自分の唇を舐めてから笑みを浮かべて絶望的な言葉を落としてきた。

「『薫に無理やり飲ませちまおう作戦!』だったか?」

ぐっ、っと押し付けられる膝。
下っ腹に力が入り、喉が引きつった。
なんで知ってんだ?

「そういう下らない作戦は本人の前で立てないことだな。まぁ、朝から仕掛けてくるとは思わなかったから、それはやられたよ。」




一緒のベットに居るときにお前の言葉を聞き逃すわけないだろ?

なんて薫らしくないことを言いながらスルリとわき腹を撫でられた。

「薫、ちょっと待て!」
「待たないし、今日は上下変わらない。」

折角着替えた制服のボタンが一つ、また一つと外される度に危機感が押し押せてくるも、
股間を薫の膝がとらえているために、抵抗らしい抵抗も出来ない。

「折角だから教えてやるよ。酒には強いつもりだけどな、1つだけ自制が利かなくなるんだよ。俺も男なんだ・・」







 抱きたくなるんだよ・・・。







「な!かおっぅっ・・・」

言葉はすぐに口付けによってもみ消されてしまった。








「っ、・・はぁ」

暫くは抵抗してみた。
薫の顔を押しのけて見れば、掴まれ指先にキスされ
髪を引っ張ってみれば、膝から手へと変わった股間の愛撫がリズムを変えられて指先の力が抜けた。
蹴り倒そうとすると、足をつかまれて一言

『たまにはお兄ちゃんの言うこと聞け』

聞けるかぁ!!!
何度か薫が上の時はあったけど、こんなに俺の意見を無視したことはなかった。
止めろって言っても、離れろって言っても聞いてくれない。
それどころか抵抗すると愛撫が強くなって、薫からクスクスと笑みがこぼれた。


くそ・・・薫が妥協してくんねぇと俺は、このざまなのかよ・・。


「何考えてるんだ?」
「・・ん、でもねぇ、よ・・・っ、」


押し倒されてどのくらいたったかわからない。
本当は今にも逝きそうだし、逝かせて欲しくて哀願しそうなのをプライドが押さえつけている状態。
俺様が哀願なんて出来るか・・・・。

薫の愛撫は擽る様な軽い物から、爪を立てられるような強い物まで様々で
逝きそうになるたびに手を休まれて
いく度となく焦らされた。

「翔は掘るほうが好きだと思ってたんだが、受けるのも好きみたいだな?」


ぐっと股間を握りこまれ肩が震え、何度となく流した涙が再度ソファーに新たな染みを作った。
そのまま先端へと爪を立てられ、引っかくようにカリカリと刺激されれば浮かされたような感覚に陥り
下腹がうずく。

「あ、あぁ・・・、も・・やめ」
「何が?いつも俺がそう言っても翔止めたことなんてないだろ?」

ガリっ

「ひィ!!」

それまで引っ掛けるように爪を立てていた先端に強い力をかけられて頭が一瞬白くなった。
耐えられない。
そう頭が認識してしまえば崩れるのは簡単なことだった。


ガリガリガリ

「や!嫌だぁ!!!あぁぁ!」

あぁ、情けない。
薫相手にマジ抵抗。
それでも力の抜けた体でいくら手足をばたつかせたからといって
薫に容赦なく押さえつけられてしまえばもう抵抗さえも出来なかった。
パタパタと首を左右に必死に振る。

「翔、少しは反省した?」
「し、した!しっあ、っあぁ!」

普段受けない分、先端への強い刺激。
加えて焦らされることへの態勢なんてない、必死に横に振っていた首を止めて
近くにあった薫の肩へと押し付けるように首を縦にふれば
先端の皮を剥がされるんじゃないかと思うほどの愛撫は止められて優しく頭を撫でられた。

本当は、酒を飲ませたことを反省すればいいのか
薫相手に悪戯したことを反省したらいいのかわからなかったが
息が上がりきってる俺には質問する力もなく、あふれる涙をぬぐうことも出来なかった。

「翔、まだ終わってないんだから力尽きるなよ?」
「・・・も、無理・・・。」
「無理でもする」

額、瞼、頬に落とされる口付け。
目が合うと薫は困ったように笑いかけてくる。

「そんな顔してると、これからも上で居たくなるな。」

・・・それは勘弁。

すっと差し出される指、舐めろってんなら必要ないだろうと眉を寄せる。

軽く1時間は焦らされている行為に薫の指どころか手は俺のもので濡れている。
粘度のあるそれで濡れた手から視線をそらして居ればクスクスと笑われた。

その指が動くのを視線の端に捕らえて視線を戻せばその指を薫が舐めていた。

「・・・っ」

どんな羞恥プレーだ・・・。
薫らしからぬ行動にめまいがする。
いつもはそんなふざけた行為意味がないとか言うくせに、今のこの状態はなんだ?
どこぞの変態芸術家のようだ。
いや、実の双子の兄な分、遠慮やら体裁がないだけあの変態より性質が悪い。
というか普段とのギャップに本当に目の前の人物が薫かどうかも危うく感じる。

酒なんて飲ませなきゃよかった・・・。


ひとしきり舐めるのに飽きたのか舐めたその指で俺の唇をすっと撫でる。

「安心しろ。やりすぎて下がこすれて痛い、なんて思いをやり返そうとは思ってない」

・・・う・・今ものすごく平謝りしたい・・。

「だが一回は付き合ってもらうからな。」

そういって濡れた指が肌をなぞって双球の間を滑ると、ぐっと眉に力が入った。
自分でもわかる。情けない泣きそうな顔をしてるんだろうと。
普段の薫相手だったらまだ俺も余裕あるだろうが・・、手加減が感じられない薫に困惑?

いや、薫が与えてくる愛撫、快感に軽く恐怖してるのかも知れない。

「・・っ!」

硬く閉ざされた蕾を撫でられれば
押さえ付けられなくなって開いた手が、意識を反して動き無意識に薫の首へと手を回す。
くすっと薫が笑ったのを耳元で聞いて必死にしがみつきながら最後の抵抗は口で。

「か、薫!今日は一回で済ますから!俺が」
「却下」
「・・っ」

つぷっと押し込まれる指に、情けないことに言葉が途切れ情けない声が漏れた・・。
ゆっくりと入ってくる指に体に力が入り、必死に薫にしがみ付くも、
まだ頭のどこかで薫がまた妥協して止めてくれるんじゃないかと思ってる俺は甘かった。

「ん・・あぁ・・、・・」

本当にゆっくりと入ってきた指が半分も収まると、焦らされて張り詰めていた自身に自然と目がいった。
いやいったわけじゃない。
俺の腰を持ち上げた薫の手によって体が半分に折られ、くの字型のような態勢いされて
強制的に目に入ってきたのだ。

「や、薫・・テメ・・・」
「この方が体に負担になんないだろ?」

精神的な負担はどうしてくれんだ!そう叫ぼうとするも、指がズっと最後まで押し込まれて言葉にならなかった。
そこからは指を曲げられ、内側をこすられる。
異物感と内臓を押される感覚に精射感がこみ上げてきて腹筋が痙攣しだす。

やばい・・。もう我慢が効かない。

「ん・・あ、・・ック。か・・っお、も、無理」
「・・・勝手にしていいよ?」

出来るか・・・
眉を潜め薫を見つめる

「あぁ、そうか。このままだと顔にかかるもんな。仕方ないな飲めば納得する?」

手が開いていればポンっとあからさまに技とらしく手を打っただろうその台詞と態度。
そしてそのあとニヤリと笑む薫に背中を冷や汗が伝った。

「っ!!ちがっ!あ、馬・・・馬鹿!ぁ、あぁぁ!」

チロっと出した舌を見せ付けるように俺の自身の先端へと伸ばす薫。
そんな薫の頭を手で押そうとするもすでに遅く、
先端は薫の口内へと消え暖かい感覚とぬるっとした舌に全身が痺れ、俺は体を跳ねさせて達してしまった。

「あ、いゃだ・・」

達した後もきつく吸われて内股が震え涙が流れる。
スパークしたように視界がチカチカとして、脱力感が体を支配するころ意識が遠のいていくのを感じた。










「まったく、いつまでたっても登校する気配がないと思えば・・」
「桃也・・。」

コンコンっと開いた扉の一部をノックしつつ不躾に現れたのは双子の執事。
薫は翔をソファーにしっかり寝かせると口の端に零れた白濁をぬぐいながら扉を振り返った。
翔は焦らされた上の快感で意識を飛ばしたままだ。

「珍しいですね、薫様が・・。『汚したくなかった』んじゃなかったんですか?」

薫は常々、翔は光だと言っている。
自分なんかの手で汚してないけない守るべき存在。
神聖視、愛情、親情、兄弟愛すべてが翔に向かっているように思えるほど翔を思い、
己の欲に蓋をしている。
桃也にはその行動に意味はあるのか?と疑問に思ったこともあるが、どういう心境の変化だろか?

「まったく、制服も汚して・・。どうするんです?この制服。」
「・・・・」

「薫様?」

「学校に休みの連絡を。あと部屋から人払いを」

はぁ〜、桃也はあからさまなため息を一つ。

その間に薫は翔を抱き上げる、口端を引き上げ翔と見まごうほどにニヤリと笑えば桃也をまっすぐ見る。
その目線にキョトりとした桃也は、もう勝手にしろと言うように扉の側から避けて道をあけた

「桃也」

「はい?」

横を通りすがると同時に声をかけられる。

「我慢することを止めたんだ。酒の力ってすごいよ。」

酒っと聞いて桃也は部屋を見渡す。
すると棚の上にあったジンの位置が少しずれている。

(あれか・・。)

薫が歩んで言った方向を見るもすでに主達は廊下の奥へと消えてしまった。
残されたコーヒーカップ。
汚れた床とソファーに眉を潜めてから再度ため息をつく。

「お酒に酔ったことなんてないでしょうに」

まったく難儀な性格をしてらっしゃる・・・。
桃也はクスリと笑うと部屋の片づけをはじめたのだった・・・。


また一つ歩み寄ったならそれもいいだろう。




その日「一回は付き合ってもらうから」
そういった薫の1回に何度も焦らされ、止められ、
意識が飛べば、まだ終わってないと続けられた行為に翔が根をあげたのは言うまでもない。




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