リンの動画にイツが会話をつけました☆




【暁は愛されてるよというお話】

薫「皆神先輩…さっきから何を漁ってるんですか?」
千「ふふふ…よくぞ訊いてくれたねっ!!薫くん、明日何の日か知ってる??」

薫「………(嫌そうな目)バレンタインですか…」
千「あー!そっち!!そっちできちゃったかー…。あー…(まさか薫の口からバレンタインとかきけるなんて…)、うん。それもあるんだけどねー」
聖「アッキーの誕生日、でしょ?ちーちゃん!」
千「あ、のんたん!その通り!!」
薫「ああ…」

千「でね、せっかくだから暁くんの過去を振り返ってあげようかなーと思って……あ、あった!これこれ。これを探してたんだ…」
薫「アルバム…ですか」
千「そ!中学に入学したころの暁くんはまだ小さくてねえ…。その頃の話すると怒るんだ。だからあえてその姿を衆目に晒してやろうかと…」
聖「ちーちゃん……。でもそれちょっと面白そうかも…」
薫「まあ、面白そうではありますね…」
千「でしょ?僕からのプレゼントは『暁くん6年の歩み」にしようかと…ふふふ」
聖・薫「……………(気持ち悪い)」
薫「発想が先輩らしいですね…」
千「ふふふー」

蓮「おーい、千迅いるかー?頼まれてたモノ持ってきたぞ」
千「蓮!いいところに来た!いいのあった!?」
蓮「おお。あんま数はなかったけど…文化祭とか体育祭とかそんな時のが…」
聖「あ!これなつかしー!やだ!アッキー可愛すぎる!!」
蓮「だろ?よく持ってたなー俺」

薫「…これ…女装…」
蓮「そうそう!文化祭でベタに女装喫茶やったんだよ」
千「あ、それは僕も知らないなあ…。どっか行ってた時のかなあ?どれどれ、見せて…」

翔「何だ?いかにも怪しいメンツが雁首そろえて…」
薫「翔…今丁度小鳥遊先輩の…」
翔「ぶふー!!なんだこれ!?このチビ、暁!?!?」
千「ああ、本当にこのころは皆かわいかったねえ…。初めて会った日とか忘れられないんだよ…うふふふふふ…」
翔「なんだそれ。気になる言い方してんじゃねえよ」
千「いやね、僕がいつもの通り作品作りしてたらちっさい暁くんがきゃんきゃん噛み付いてきたんだよ…。『皆に迷惑かけてるのわかんないんですかー』とかって言っちゃって…。で、あんまり煩いもんだからベロチューかましてやったら顔真っ赤にして固まっちゃって…かわいいのなんの」
一同「……………(気の毒に)」
千「もう6年も前なんだねえ…。あのあとすぐにのんたんに殴られたんだっけ…。のんたん昔から男前だよね…」
聖「っ!!ちょっとちーちゃん!?」
千「さすがの僕もこんなちっさいいたいけな少年のケツを掘るような…」

ミ「せんぱーい。兄貴から借りてきましたよ〜、写真。って何この雰囲気…!皆神先輩…ものすごく白い目で見られてますよ」
蓮「ミツ、いい。触れるな…。そ、それよりどんな写真借りてきたんだ?」
ミ「う、あ、はい…。これ、シニア(注:野球)のとかうちに遊びにきたときのとか…」
翔「ぶっ!!これまさか酔いつぶれてんの!?酒ビン抱いて寝てるぞ」
蓮「ぎゃははは!!やべー!これ誰が撮ったの?親父さん?」
ミ「多分母ちゃんの方…。俺も覚えてないけど」
翔「いい趣味してんなー」

叶「会長…頼まれてたの…編集終わったよ…」
翔「お!叶ぃ!!いいのできたか!?」
蓮「何だ?お前もなんか作ってたの?」
翔「この間撮ったビデオだよ。あれの編集を任せてたってわけ」

聖「あー!この間の!?見たい見たい!!私可愛く撮れてた〜?」
叶「…ん…見たまんま…。なかなかいいものができたと思う…」

千「津田くんは偉いねえ!!がんばってお仕事したんだね!!!ほらっ!薫くん!ご褒美の食パン用意してっ!!」
薫「なんで俺が…」
翔「黙れそこの猥褻物。薫を使っていいのは俺だけだ」
薫「………お前にも使っていいと言った覚えはないんだけど…」

慎「蓮〜これこの間借りてたCD…って何この集まり!?」
聖「慎ちゃんいいところに!これ、この間撮ったアッキーのお祝い用ビデオ!カナちゃんが編集してくれたの。見よう見よう」
慎「ビデオ?って、この写真…うわあ…(何かを察した)」
蓮「どうだ慎―。滅多に見れないぞ(笑)」
慎「これ、何に使うの…?暁先輩ばっかり…」

千「僕のコレクションだよ!」

ミ「そっち!?そっち用だったんですか!?」
千「冗談冗談。暁くんへのプレゼント用だって…(含笑)」
慎「胡散臭い…」

翔「ほっとけ!それよりビデオだよビデオ!!」
薫「どうせなら松本先輩も呼んで皆で確認しとくか?」
翔「おう、そうすっかー!慎!メールしろ」
慎「俺!?ってうわ!!松本先輩!!??」
要「お前ら何してんだ?会計資料取りにきてみれば揃いも揃って…」
蓮「ぶっ!!なんてタイミングだよお前!!今ちょうど…」
叶「これ…」
要「ん?何これ…」

翔「はい要ちゃーん。明日は何の日ですかー?」
要「なんの日ってバレンタ…ってあ!!暁の誕生日か!とするとそれこの間の!?」
翔「さすが察しがいいな…。薫、準備できてんだろ?」
薫「いつでもどうぞ…」




叶「どう?」
翔「………実にシンプルで良い出来だ…。良い出来なんだが…最後!!」

叶「?」

千「片岡くん完全に誘ってるよね〜」
慎「!?」
聖「慎ちゃんやらしー」
慎「!?!?」

ミ「小首かしげてかわいく『せんぱい』はないよ…どうなんですかーそこんとこ!蓮『せんぱい』!」

慎「なっ!!何がおかしいんだよ!?普通だろ!?普通!!なあ蓮!?」
蓮「…そこで俺に振るなよ…」

要「おい蓮…顔赤いぞ…(笑)」
薫「………(含笑)」
叶「慎…かわいかったから…」

慎「!!!!!!かわいくもないしましてや誘ってなんてない!!」
蓮「って!あ!おい!慎!!」

聖「………あーあ…二人して行っちゃった…」
翔「この後絶対あの二人どっかでヤってくるな…」
千「いいなー、僕も混ぜてもらおうかな…」
薫「皆神先輩…馬に蹴られますよ…」

要「なんであの二人はあんな初々しいんだ…(笑)」
ミ「要先輩おっさん臭くなってますよ」
要「うるさい!」

翔「にしてもこれ…暁の反応が楽しみだな…」
千「ちなみに津田君、編集前のビデオは?」
叶「まだ持ってる」
千「……………(含笑)」

翔「…薫、とっとと回収しとけ…」
薫「了解…。津田、取りにいくぞ」
叶「ん」
千「じゃあ僕も!!」
翔「お前は行かなくていい。ここでこの写真の山でも整理しとけ」
千「えー…」
聖「ちーちゃん最初の目的は?」
要「この写真も明日用?」
ミ「トリ先輩の写真集作るんですよね」
要「あいつ昔の写真嫌がってなかったっけ…?」
千「いいんだよ、僕専用だから!僕が愛でるためのもの!あ、でもやっぱり生がいいかな…」
ミ「!?」

千「さあ皆!!本番は明日だよ!!とっとと準備してきなさい!!あはははは!」
聖「ってちーちゃん!?!?」
翔「あいつ…本当に全部持って行きやがった…」
要「一応…暁にも教えておいた方がいいんじゃないのか…」
翔「いや、これはこれでおもしろい?」

ミ「……………(苦笑)」

翔「とりあえず、明日はがっちり祝ってやろうぜ!」


要「暁が生きてたら…ね…」




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